アルツハイマーよもやま話ー研究者・医師のブログ

認知症研究者・医師のブログです。

新型コロナウイルスの防衛策

新型コロナウイルスの市中感染が広がりを見せてきている。高齢者が感染すると死亡率が高いということで、認知症の患者さんは要注意だ。

愛知や兵庫では、介護施設で複数の感染者が出ているという。アメリカでももっとひどい事例があったようだ。この問題は、私にとっても身近で切実な問題だ。

デイサービスとかデイケア施設は神経を使っていろいろな対策を実行している。だが、新型コロナは、無症状あるいは症状の軽い人からも感染が起こりうるというところが問題である。どうしたら、このような施設で感染を未然に防げるのだろうか?現状では、どれだけ厳密に対策をしても完全はあり得ないといえるだろう。

今できることは、スタッフ全員の体温測定、不調のスタッフは厳格に自宅待機にする、来訪者は付き添いを含めて体温測定、不調の人はすぐに帰宅してもらう、ということを徹底することだろう。スタッフが時差通勤できるように、一定時間の範囲で、遅刻、早退を認めるということも有効だと思う。それから、当然のことだが、施設内の換気を頻繁にすることも重要だ。

今はそれぞれの施設ができるだけの対策を講じることにより上記のような事例が増えないことを祈るばかりである。