きのこに含まれる活性物質として、最近注目されているのがエルゴチオネインです。この物質は、ペプチドの一種で分子量は229という小分子です。エルゴチオネインは強い抗酸化作用があり、いろいろな病気との関連性が示唆されているようです。
エルゴチオネインは、血液中から脳の中へ特殊な輸送系(トランスポーター)によって運搬されるので、脳でも重要な役割を持っているらしいといわれており、また生体内では合成できないので食品から摂る必要があります。
興味深いことに、フレイルの患者ではエルゴチオネインの血中濃度が低下しているという報告があります。また、アミロイドβの毒性に対して保護的な働きをするというマウスの実験結果が報告されており、認知症予防に役立つ可能性もあります。
エルゴチオネインが多く含まれている食品としては、きのこのヒラタケが知られています。ヒラタケに次いで多いのは、エリンギとシイタケということです。私はヒラタケを食べたことがなかったのですが、デパ地下で見つけてたべてみました。ですが味はあまりという感じでした。エルゴチオネインを意識して無理してヒラタケを食べなくても、エリンギ、シイタケなどを食べればよいのではないかと思いました。
デパ地下で買った 霜降りヒラタケ